認知症ケアの大切さ

 特別養護老人ホームは”原則要介護3以上”。軽度の方は総合事業へ。

 中重度集中。アウトカム重視。日本の財政を考えると当然と言えば当然ですが。

 

 特別養護老人ホームは”自立支援ケア””重度化防止””看取り”、この3本柱(主に)が国に期待されています。しかし、要介護度の判定は身体介護モデル的な印象が強いですね。認知症の深い要介護3、身体的に要介護4、いったいどちらが在宅での暮らしが難しいのでしょうか。

 例えば、身体的に要介護4は自立支援ケアで要介護2まで改善できると思います。しかし、認知症の症状も科学的介護でも、かなり改善はみられると思います。実際に当施設でも改善できています。とくに身体不調型認知症状であれば。しかし、介護は生活という”面”で支える観点も必要でしょう。介護職員さんがなんとなく経験則上やってきたこと、認知症の方の生活を”面”で支えるケアをまとめ上げられている本があります。

 

 三好春樹先生”現場からの見方と関わり学 認知症介護”

 ここでは”認知症ケアの7原則”として、一つのこと、が書かれています。

 

私は三好春樹先生の介護の本を読むと、”生活””環境”という言葉を想像します。

私は竹内孝仁先生の介護の本を読むと、”科学””生理学”という言葉を想像します。

 

 どちらも認知症ケアには欠かせないと思います。

 

これらの本の内容をどのように地域の方に分かりやすく説明し、在宅で実施していただけるか。これが地域の在宅介護を支えるポイントになってくるのでは。地域に一人でも多くのエリート介護職を育てないと。

 

ブログを読んでいる方は、是非この本を読んでみてください。

 

余談ですが、

 先日、一番お話をしたかった某社会福祉法人の理事長さまとお話しする機会がいただけました。追っかけのごとく講演を聞きに行き続け、遂に2時間程じっくり福祉について学ばせて頂きました。しっかりと学んだ成果を出していきます。