報道の方が来所されました。高齢者施設における新型コロナウイルスの脅威をしっかり伝えてくれると思います。

今日も報道の方から問い合わせがあり、玄関に来所されました。新型コロナウイルスによる面会制限の件です。「1/31の時点でいなほの里が対応した理由を聞かせて欲しい。」とのことでした。理由はWHOの発表で感染拡大のリスクを感じたからです。実際に情報収集と対応の早いIT企業はあの時点で動いています。
 高齢者施設で感染者が出るととんでもないことになります。
①要介護高齢者は体力も免疫力も低下しています。感染しやすい状態です。
②施設には感染しやすい要介護高齢者が集団で生活しています。一人感染すると一気に広がります。
③要介護状態の高齢者は介助が必要です。食事や排泄に介助が必要な方も多いです。施設内で感染者が出れば接触が多い職員が感染する可能性が高いです。
④職員が感染すれば、施設内の他の高齢者にも拡大します。そして職員間でも感染が拡大します。
⑤施設内で感染した職員の家族が感染する。それが子供の場合は学校で拡大します。
⑥学校で感染した子供が家に帰り、その家族に広がり、親たちの職場に広がります。

このように、一気に地域に感染が拡大します。

前述の理由で、「感染しやすい要介護高齢者が集団生活する施設では、行政から指示が出る前に、自主的に感染予防対策を講じて欲しい。」と答えました。

どこまで対策しても絶対に感染しないなどという事はないですが、やれるだけの事はやらないと、利用者も職員もその家族も感染する危険に晒すことになります。

新型コロナウイルス関係のブログ記事に連日すごい数のアクセスがあります。

高齢者施設の方はこのまま引用して、利用者ご家族に説明して面会を制限していただきたいと思います。いなほの里の利用者さん及びご家族はみなさんご理解いただけていますので、きっとどこの施設でも理解を得られることと思います。

このまま感染者が出ずに終息するのを祈るばかりです。