看護職員の処遇改善、2024年4月トリプル改訂で進みそうです。全看護職員対象、特に訪問看護は注目です。

 介護職員の処遇改善は数年間で一気に進んでいきました。いなほの常勤の介護職員さんで介護福祉士だと、施設系ですと各種処遇改善手当の合計が年間65万円程度、訪問系だと年間88万円程度です。
 いよいよ次は介護報酬でも、看護職への処具改善が実現しそうですね。そうなった場合、特に訪問看護は、介護職員処遇改善関係の加算が訪問介護と定期巡回は施設系の倍であることを考えると大きそうです。

そう考える理由としては、
①2025年には最大12万人の訪問看護職員が必要と推計されていますが、2020年末で約6万人にとどまっています。
②新卒で訪問看護事業所への就職を希望する看護職員への支援体制の構築も要望されています。
③第8次医療計画で「訪問看護による在宅看取りの推進」が明記されています。
④在宅では訪問看護制度創設時に想定していなかった医療必要度の高い患者が増えていること。
⑤他、地域包括ケアシステムの深化のため国が求めるサービスの処遇を手厚くする改定が今まで行われてきたこと。
です。

そして、
今後、介護事業者側が強化していくべきサービスは、
①要介護でも医療必要度が高くても認知症でも、できるだけ長く自宅で暮らせるように、緊急時夜間訪問を含めた24時間の医療と介護の自宅サービス。
→定期巡回、訪問看護、訪問介護、訪問調剤

②自宅での生活に限界が来たと時のための、重度対応と看取りが可能な入所系サービス。
→重度と看取り対応ができる特養

③医療の必要度的により、介護に重点を置いた特養などでの施設では対応が難しい場合の、医療と介護と住まいの一体提供型事業所。
→看護小規模、有料老人ホームなど

この①②③も、評価されていくと思います。
いなほでは2015年から準備してきていますので2025年までにサービスとして、実績も数も揃います。
スタッフの皆様のおかげです。看護学校の実習先としても注目していただけましたので、今後は今までより増えてくるかと思いますので、ご協力の程よろしくお願いいたします。

介護も看護もプロの仕事です。処遇改善が進むのはとてもありがたいことです。
居宅介護支援、ケアマネも結構大変なお仕事です。ここももう一歩評価が欲しいですね。